子どもの習い事として、根強い人気を誇る「将棋」。
ただのボードゲームと思われがちですが、実は幼児期から小学生にかけての「知育ツール」としてこれ以上ないほど優秀です。
今回は、我が家が息子4歳からどのように将棋へ親しみ、教室に通い始めてわずか8ヶ月で「8級」まで昇級したのか、そのステップと実際に感じているメリットをご紹介します。
1. なぜ将棋が子どもの知育に良いのか?
海外に目を向けると、例えばスペインでは学校教育(特に算数の授業など)に「チェス」が正式に取り入れられています。盤上ゲームは単なる娯楽ではなく、「思考力を鍛える教材」として世界的に認められているのです。
将棋やチェスを通じて身につく主な力は、以下の3つです。
- 論理的思考力(先を読む力)「こう動かしたら、相手はこう来るだろう。だから次はこうしよう」と、筋道を立てて予測・構築する力が自然と養われます。
- 数的思考・空間認識力盤面のマス目、駒の利き(動ける範囲)、駒の価値の損得勘定を瞬時に計算するため、算数的なセンスが磨かれます。
- 圧倒的な集中力と忍耐力局面が目まぐるしく変わる中、じっと盤面に向き合い最善手を探し続けることで、「座って深く考え抜く体力」がつきます。
2. 我が家のステップアップ術:4歳からの導入ロードマップ
いきなり漢字だらけの本将棋盤を前に置いても、ルールが複雑で子どもは挫折してしまいます。我が家では段階を踏んでステップアップしていきました。
STEP 1:4歳児でも直感で遊べる「どうぶつしょうぎ」
スタートは息子が4歳の頃。「どうぶつしょうぎ」から始めました。
- マス目:3×4マス
- 駒:ライオンやヒヨコなど4種類のみ
- 特徴:進める方向が赤い点で描かれており、ルールを直感的に把握可能
ルールはシンプルですが驚くほど奥が深く、大人が本気で打っても負けることがあるほど。導入としてこれ以上のものはありません。
STEP 2:本将棋のルールを自然に覚える「おおきな森のどうぶつしょうぎ」
「どうぶつしょうぎ」に慣れたら、次は「おおきな森のどうぶつしょうぎ」へ移行しました。
- マス目:本将棋と同じ「9×9」マス
- 駒:本将棋と同じ動き
- 特徴:可愛い動物イラストに加え、「動ける方向」がすべて駒自体に矢印で明記
私自身、本将棋の駒の動きがなかなか覚えられなかったのですが、これなら親も迷わず子どもと対局できます。「親が将棋に詳しくない」というご家庭にも最適です。
3. チェス教室から将棋教室へ。8ヶ月で「30級→8級」へ急成長!
「おおきな森」もマスターした頃、いよいよ本物の将棋盤へ。
実は我が家では、将棋教室に入る前に「チェス教室」に通っていました。ただ、後述するように両者は「似て非なるもの」。思考回路の違いを感じ、将棋教室にも通わせることにしました。
教室では「30級」からスタート。課題をクリアするごとに昇級する仕組みですが、習い始めて8ヶ月で「8級」まで一気に昇級しました。
通わせて実感している変化は以下の2点です。
- 2時間集中し続ける体力週1回・2時間のレッスン中、低学年の子が盤面にずっと集中して対局や指導を受けています。この集中力の持続は親から見ても驚きでした。
- 明確な目標による高いモチベーション国内では子ども向けの将棋大会が頻繁に開催されています。「大会で勝ちたい」「次は○級になりたい」と自分で目標を持てるのが、成長を後押ししています。
4. 【比較】チェスと将棋、結局どっちがいいの?
両方を体験させてみて感じたそれぞれの特徴です。
| 項目 | チェス | 将棋 |
| 競技人口 | 世界中に多く、グローバル | 国内で圧倒的。対戦相手や大会が豊富 |
| ルールの特徴 | 取った駒は盤上から消える(再利用不可) | 取った駒を自分の駒として使える |
| 鍛えられる思考 | 駒が減る中で最短で詰める「純粋な計算力」 | 選択肢が無限に広がる「複雑局面の構想力」 |
グローバルな交流を見据えるならチェス、選択肢が多く複雑な思考力を深めるなら将棋、という棲み分けができます。余裕があれば両方触れさせると、思考の幅がさらに広がります。
5. 自宅学習の必須アイテム:低学年におすすめの「詰将棋」
教室での実戦に加えて欠かせないのが、自宅での「詰将棋」です。
基礎的な「詰みのパターン(型)」が頭に入ると、終盤の粘り強さと勝率が劇的に上がります。低学年の子どもが一人でもサクサク進められるおすすめ本はこちらです。

まとめ
論理的思考力、数的センス、そして「自分の頭で最後まで考え抜く力」。
これらの基礎体力を養う習い事として、将棋は非常におすすめです。最初から難しい盤を買う必要はありません。まずはリビングに「どうぶつしょうぎ」を置いて、家族で1局指してみることからスタートしてみてはいかがでしょうか。


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