小学1年生の息子が起きてくる前の、ほんの少しの静寂な時間。
この一人時間にいかに美味しいコーヒーを飲むかが、私にとってその日1日の機嫌を左右すると言っても過言ではない。
我が家の朝のコーヒーは、全自動のスマートなコーヒーメーカーでもなければ、手軽なカプセル式でもない。毎朝、手動のミルで豆を挽き、マキネッタで淹れている。
「朝の忙しい時間によくそんな面倒なことを」と言われることもあるが、私にとってはこれが一番しっくりきているのだ。
手挽きミルが生み出す、香りと「無」の時間
愛用しているのは、TIMEMORE(タイムモア)の手挽きコーヒーミル。
以前はカリタの電動ミルを使っていたが、電動は便利な反面、どうしても摩擦熱でせっかくのコーヒーの香りが飛んでしまうと聞き、手動に切り替えた。
手挽きミルというと、「ゴリゴリと力が必要で疲れる」というイメージがあるかもしれないが、これは少し違う。驚くほどスムーズに、サクサクと豆が切れるように挽けるのだ。
ハンドルを回すたびに、部屋中にコーヒーのふくよかな香りが広がっていく。この香りを胸いっぱいに吸い込みながら、ただ無心でハンドルを回す数十秒間。 この「無になれる単純作業」が、寝起きの頭をゆっくりとクリアにしてくれる。
コポコポという音が、一日の始まりの合図
挽きたての豆をセットするのは、CoFika(コフィカ)のマキネッタ。

水と粉をセットして、火にかける。 しばらくすると、コポコポ…という独特の音が鳴り始める。私はこのアナログな音がたまらなく好きだ。
抽出された濃いめのモカに、温めたミルクをたっぷりと注ぐ。直火式ならではのガツンとしたコクがありながらも、まろやかなカフェラテ(正確にはカフェモカ)の完成である。
手仕事の延長線上にあるコーヒー
スイッチひとつで美味しいコーヒーが入る、便利な時代。 けれど、自分の手を動かし、香りを愉しみ、音を聞きながら淹れる一杯には、機械には出せない温かみがある気がする。
さて、今日もコポコポといい音が鳴り始めた。
息子が起きてきて慌ただしい1日が始まる前に、至福の一杯を味わうとしよう。

コメント