みなさん、普段「出汁(だし)」はどうやってとっていますか?
スーパーで手軽に買える顆粒だしか、茅乃舎などの本格的な出汁パックか。最近の出汁パックは本当に優秀で、とても便利ですよね。
かくいう私は、毎朝のお味噌汁に、10年前までは顆粒だしを愛用。そこから5年ほど前、「花かつおと昆布を使えば、実は簡単に出汁が取れる」と気づき、枕ほどの大きな花かつおを買って出汁を取るようになりました。
しかしある時耳にしたのが、「削られた鰹節は想像以上の速さで酸化が進み、香りも旨みも失われてしまう」という残酷な事実。
削りたてと花かつお、天と地ほどの差
それを知って「自分でも削ってみようかな」と思い始めたものの、最初は「そこまで大差ないのでは?」と半信半疑。ところが、実際に削りたての鰹節と市販の花かつおを食べ比べてみてびっくり。まさに、天と地ほどの差。
その後、ミシュラン掲載店「かつお食堂」のオーナー・永松さんが書いた『鰹節を手削りする 美味しい暮らし』という本を読み、すっかり感化された私。「よし、自分で鰹節を削ろう」と、ついに決心したのです。
まずは削り方を学ぶため、日本橋の「にんべん」へ。ここでは実際に削り方を教えてもらえるので、さっそく体験。最初は力加減がわからず苦戦したものの、しばらくやるうちにコツを掴み、結構スルスルと削れるようになりました。
悩みだった「サイズ感」を解決した削り器
いざ自宅に導入するにあたっての最大のネックは、鰹節削り器の「かさばるサイズ感」。キッチンの収納を圧迫するのは避けたかったのですが、あれこれ探すうちに出会ったのが「台屋(だいや)」の鰹節削り器。とてもコンパクトで、スタイリッシュなデザインに惹かれて即決。刃のメンテナンスをしてくれるのも大きな魅力。
使い始めは刃の出具合の調整が難しく、悪戦苦闘。しかし、木のトンカチでトントンと叩きながらあれこれ調整しているうちに、だんだんとベストな加減が分かってくるから不思議なものです。

削りたての出汁のある暮らし
我が家は3日分のお味噌汁を1回にまとめて作るスタイル。そのため、3日に1回のペースで2L分の出汁を引いています。
出汁の引き方を本で読むと、量の鰹節を使うことが多い出汁引き。でも実際に試行錯誤してみた結果、昆布だしと合わせてお味噌汁にする程度なら、手のひらにふわっと乗るくらいの分量で十分。本の分量を過信しすぎず、用途や好みに合わせて鰹節の量を調整していくのが、無理なく続けるコツ。

ちなみに、削っていくうちに小さくなった鰹節の塊は、お醤油に漬けておくだけ。それだけで絶品の「だし醤油」になるので、最後まで無駄なく楽しめます。
さぁ、あなたも始めてみませんか?鰹節のある暮らし。 想像しているよりも、はるかにおいしい未来が待っていますよ。


コメント