小1から塾はかわいそう?

知育&教育

我が家は小学1年生、正確に言うなら年長の終わりからSAPIXを始めました。

「まだひらがなもろくに書けないうちから、毎週塾通いなんて親のエゴではないか」 「子どもの自由な時間を奪ってしまうのではないか」

そんな声が聞こえてきそうですし、実際、私自身がずっとそう思っていました。 周りの早くから塾に通う子どもたちを見ては「あんなに小さいうちからかわいそうに……」と感じていましたし、自分が子育てをする上でも、子どもを型にはめて無理をさせるような教育だけはすまいと固く誓っていたのです。

それなのになぜ、天下のSAPIXへ通うに至ったのか。

始まりは、小学校の記念受験

最初のきっかけは、小学校の記念受験に不合格だったことでした。

結果自体は想定内だったため特段ショックは受けませんでしたが、公立小学校へ進学するということは、すなわち「中学受験を視野に入れてこれからの6年間を過ごす」という事実を突きつけられた瞬間でもありました(もちろん「中学も100%公立で」という選択肢もありますが、今回は省きます)。

塾にも行かず、完全な独学で中学受験に挑むのは無謀に等しい道のりです。万が一上手くいったとしても、あまりに非効率。 中学受験には確かに費用が嵩みますが、そこを出し渋るくらいなら、最初から潔く公立ルートを選ぶべきでしょう。

いつから塾に通わせるのが正解か?

では、一体いつから塾に通うのが適切なのでしょうか。

小6はひたすら演習と過去問に取り組む時期なので論外として、小5なら間に合うのか。いや、それまで一度も塾を経験していない状態からいきなり飛び込むのは厳しいのではないか。なら小4?それとも小3?……と、考えれば考えるほど迷走してしまいます。

SAPIX=最初からゴリゴリの受験対策ではない

SAPIXの入塾説明会に参加された方はご存知かもしれませんが、いくらあのSAPIXとはいえ、小学1年生に対してゴリゴリの中学受験対策を行うわけではありません。

まずは「勉強に興味を持たせること」「学ぶことは楽しいと感じさせること」からスタートします。つまり、同じSAPIXという看板でも、学年によって通う目的がまったく異なるのです。

実体験とリンクする、低学年のカリキュラム

特に1、2年生のうちは、知識の先取りや詰め込み学習は一切せず、柔軟に視点を変えて考える力を養います。

科目は算数と国語の2教科のみ。そしてテストの日や夏期講習には、実験をベースにしたサイエンスワークショップが行われます。 普段から休日は自然の中でフィールドサイエンスに取り組むなど、五感を使った実体験を大切にしたいと考えている我が家にとって、このアプローチは非常に魅力的でした。

実際に授業を受けた息子も、 「今日は磁石の実験が面白かった!」 と興奮気味に話し、そのまま図書館で磁石の本を借りてきたり、 「長さを比べる時はこうしたらいいって習ったんだけど、知ってる?」 と毎回楽しそうに報告してくれます。学ぶことの純粋な楽しさを、全身で味わっていることが伝わってきます。

私がSAPIXを推す最大の理由

「勉強の楽しさを知るだけなら、なにもSAPIXじゃなくてもいいのでは?」 それはごもっともな意見です。それでも私がSAPIX推しなのは、圧倒的な「テキストの良さ」にあります。

知的好奇心をくすぐる珠玉のテキスト

先取りや詰め込みはしないと聞きつつも、内心「とは言っても、ある程度高度な知識がないと解けないのでは」と疑っていました。 しかしいざ蓋を開けてみると、確かに小学1年生の知識だけで十分に解ける問題ばかりなのです。

かと言って、市販のドリルとは一味も二味も違います。 着眼点さえ見つかればパズルのように解ける図形問題や、オールカラーのページで模様の規則性を考えさせる問題など、子どもの知的好奇心をくすぐる工夫が随所に散りばめられています。

自己肯定感を育む、月に一度の作文課題

月に一度の作文課題も素晴らしい仕組みです。

テーマは「友達の好きなところ」「自分の好きなこと・得意なこと」「心に残った本」など、子どもにとって身近で書きやすいものばかり。最初は「うちの子に作文なんて書けるかしら」と不安でしたが、いざ書き始めるとスルスルと筆が進むから不思議です。

手書きした原稿をスマホで撮影してオンライン提出すると、後日、赤ペンでぎっしりとコメントが書かれたデータが返ってきます。 誤字脱字や原稿用紙のルールから外れた部分はしっかり直されますが、それ以外の部分は「ここが素晴らしい!」「よく書けているね!」と、とにかく目一杯褒めてくれるのです。

本当の「学ぶ楽しさ」に出会うために

これらの要素を踏まえると、「中学受験の合格」というゴールだけを目指すのであれば、入塾は中学年からでも充分間に合うと思います。

しかし、「学ぶことの本当の楽しさ」を身をもって知るには、低学年からの入塾が非常におすすめです。特に、学校生活が始まったばかりの1年生であれば、毎日の学習習慣を自然と身につけることができるため、まさに一石二鳥と言えるでしょう。

ちなみに、「いきなり通塾はハードルが高いけれど、SAPIXの低学年向けテキストがどんな雰囲気なのか覗いてみたい」という方には、こちらの市販ドリルが参考になるかもしれません。

パズル感覚で解ける問題が多いので、まずは休日のちょっとした遊び感覚で、お子さんと一緒に試してみるのもアリだと思いますよ。

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